北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


桑原隆太郎(名寄・文化団体事務局長)*名寄市風連文化祭に思う

 10年ほど前から、地元である名寄市風連地区の文化協会の事務局を担当している。私個人は何の文化活動にも参加していないので気が引けるのだが、協会の活動を通して地域の人たちと交流を深める中で、地域の元気を共有できる喜びを感じている。

 今年も文化の日の3日に恒例行事の文化祭が開催された。芸能発表、作品展示、お茶会、生け花展が行われ、コロナ禍にあっても例年に増してにぎわった。

 人気の芸能発表はプログラム内容が多彩で充実。出演者の年齢層は高齢者から少年少女と幅広く、20代や30代の若者まで活気あるステージを繰り広げた。

 カラオケ、阿波踊り、少年少女オーケストラ、高校生の吹奏楽、クラリネットやサックスのアンサンブル、日本舞踊、フラダンス、オカリナ演奏、コーラスなど多種多彩な舞台が5時間にわたって続いた。

 会場の多くを占める高齢者が、若者による演奏の数々に手拍子を打った。フィナーレを飾った名寄高校吹奏楽部には部活動への支援カンパがたくさん集まった。高校生と会場の人たちのほほ笑ましい交流に、こちらの心もほころんだ。

 市内全域からの出演者も多数あった風連地区での文化祭。地域の文化と伝統、そして地域の元気が確かに伝わってきた。
 
(2022年11月21日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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