北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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みんなの放課後

「放課後」とは、勉強や仕事などの本業以外に過ごす時間のこと。 スポーツや文化活動など夢中になれる“何か”に真剣に打ち込んでいるチームや団体の皆さんを、ジャンルや老若男女を問わず紹介していきます。


vol.71 繰り返し踊って自分の「クセ」に磨きを掛ける ・・・ 「トラックスストリートダンススタジオ宮崎」


 
 

大きなイベント時に、ステージ上でよく披露されているストリートダンスのパフォーマンス。しかし、例年と違って発表の機会がない今、どのように活動しているのでしょうか。今回は「トラックスストリートダンススタジオ宮崎」を訪ね、活動風景をのぞいてみました。

 

 スピーカーから大音量で流れる洋楽と、体に響く重低音。銀座通り商店街に近いダンススタジオでは、小中学生が鏡に映った自分の動作を入念に確認するように踊っています。

 

 

 「小学4年生以上は中高生や大人が一緒になったクラスでレッスンをしています。HIPHOPをはじめ複数のジャンルを踊れるスタッフの指導で、振付のバリエーションの幅が広がることが一番の特徴ですね」と語るのはトラックスストリートダンススタジオ宮崎代表の宮崎善行(みやざきよしゆき)さんです。

 

 

 ジャンルを問わずレッスンを多く受けられるよう、1レッスン60分に設定されています。ストレッチから始まり、リズムトレーニングや部分的な振付を繰り返し練習するパーツレッスン、最後にその日の総復習として、一曲通して踊ります。

 

 以前は激しい動きのものや組み技なども行っていましたが、コロナ禍の今はあまり接触をしないような振付に切り替えているといいます。

 

 「できることが限定されて醍醐味は少し薄れますが、ストリートダンスは人がまねできない動きや、自分のクセを生かして踊ることが上達につながりますし、体一つで楽しめるのがダンスの魅力です」と宮崎さん。イベントでの披露はかないませんが、純粋にうまくなりたいという気持ちで、彼らは今日も自分のダンスに磨きを掛けています。

 



 


 

年齢差がある中でのコミュニケーションを大切に

インストラクター
新美 春菜(にいみはるな)さん

 

 

 チームで行うダンスの性質上、コミュニケーションを取ってうまく連携をとる必要があります。踊り方の技術はもちろんですけど、ダンスの楽しさを通じて絆を深めることを教えていけたらいいなと思って指導していますね。学校と違い、上にも下にも歳の離れた中で踊るので、お互いに教えたり教えられたりする中で成長していってもらいたいです。

 

 また、今年はダンスを披露する場がないので、数グループに分けてお互いに自分のダンスを見てもらう機会を作っています。少しでもダンスへのモチベーションが上がってくれるといいですね。


 

YouTubeで魅力発信

 

 トラックスストリートダンススタジオ宮崎では、同名のYouTubeチャンネルを開設しています。元々はコロナ禍でも家で踊ってもらえるようにと、スタッフがダンス動画をあげていました。しかし、それだけではなく子どもたちにも活躍の機会を与えたいと、自粛期間が明けてからは生徒が自ら動画をアップロードするように。このスタジオに通う仲間4人で結成された動画制作チーム「トラダンメイカー」の一人、中学1年生の館洞心音(たてほらここね)さんに話を聞くと「有名なユーチューバーの動画を参考に視聴者が笑えるような動画を作っていますが、人気が出てチャンネル登録者数が1,000を超えたら満を持してダンスの動画をあげたいと思っています。ギャップ萌えじゃないですけど、面白いと思われているところでカッコよく踊る姿を見せたいんです。有名になりたいですね」と話してくれました。トラダンメイカーとしての動画はまだ多くはありませんが、これをきっかけに人気が出て、ダンスに興味を持つ人が増えることを楽しみにしてますよ。

 

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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