北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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みんなの放課後

「放課後」とは、勉強や仕事などの本業以外に過ごす時間のこと。 スポーツや文化活動など夢中になれる“何か”に真剣に打ち込んでいるチームや団体の皆さんを、ジャンルや老若男女を問わず紹介していきます。


vol.73 旭川商業高校 生徒会


「みんなを楽しませる」取り組みに喜び感じて…「旭川商業高校 生徒会」

旭川が市制100年を迎えた今年、同じく創立100周年という記念すべき節目を迎えた旭川商業高校。コロナ禍で学内行事が思うようにできなかった2年間を経て、ようやく活気を取り戻した同校生徒会の皆さんに、行事運営に奔走した活動の思い出などをお聞きしました。

 

まだ強い日差しが残る9月の初旬。校内に吹奏楽の練習が響く中訪れた教室には、生徒会に所属する3年生8人、2年生2人が勢ぞろいしていました。「生徒会はさまざまな学内行事を企画・運営するところですが、この2年はコロナ禍でほとんど行事が行えず、先輩たちから進め方を教わることができませんでした」と話すのは、生徒会長の三浦愛和さん。

そんな中でも先輩方の残した記録を基にみんなでアイデアを出し合い、人を楽しませる工夫をしてきたと言います。「1年生の時に、『旭商ラジオ』という校内放送を利用した昼休みの番組に携わりました。昔DJをやっていた先生に音楽のことを語ってもらったりしたんですよ」と会計の石田洸希くん。放送時間中は、放送に耳を傾ける雰囲気が生まれたことで手ごたえを感じたそうです。
1933(昭和8)年からの伝統である「実習販売会」は、同校を代表する最大の行事。商業高校の特色を生かし、業者との取引を含め模擬店舗の運営をすべて生徒たちで行います。「お買い上げいただいた商品をクラスのイケメンが車まで運ぶサービスを企画し、なかなかさばけなかったスイカが売れた時はうれしかった」と笑うのは副会長の弓場美璃さん。

2年生の書記、田之岡莉奈さんは「生徒会に入って最初の大きな行事だった文化発表会で、先輩たちからいろいろ教えてもらったことが一番の思い出」と振り返ります。
伝統という名のたすきが受け継がれ、次の新たな100年へ。いつでもその中心に生徒会の活動が輝いています。

 

 

旭川商業高校 教諭・生徒会部長
川崎 晃(かわさきあきら)さん

さまざまな成功体験を通して自分発見・自己実現を

本校の特色として、検定や部活、各種行事等いろいろな場面で成功体験を得られる環境が整っていることが挙げられます。そうした日常の活動を通して自分のやりたいこと、生きがいを見つけて自己実現を果たし、旭商出身というプライドをもって巣立ってほしいと思います。そのためには生徒が自分で考え、自らアクションを起こして結果を出す必要があります。最近は大人しく従順な子が増えている印象を受けますが、だからこそ生徒にはすぐに答えを与えず、動きを待つ姿勢を大切にしたいですね。

 

あなたにとっての旭商を一文字で表すと?

 


■会 長 三浦愛和さん/3年生
「新」…伝統を大事にしつつ新しいことにチャレンジ!
 


■副会長 松尾 唯さん/3年生
「動」…部活の書道、生徒会、検定にと一生懸命活動中
 


■副会長 弓場美璃さん/3年生
「気」…真面目だけじゃなく元気!気持ちのいい挨拶も
 


■書記長 西田柚子香さん/3年生
「慈」…思いやりのある人ばかりで引っ込み思案が解消
 


■会計 石田洸希さん/3年生
「交」…行事で他学年との交流が多く、親しく関われる
 


■会計 渡邊実咲さん/3年生
「門」…百年間、先輩たちがこの門をくぐってきた伝統
 


■書記 伊藤 楓さん/3年生
「趣」…各自がそれぞれの目標に向かっていく意味で
 


■書記 渡邉夢菜さん/3年生
「志」…生徒会のみんなと一緒に何かを成し遂げる思い
 


■書記 田之岡莉奈さん/2年生
「結」…団結力があって、部活など縦のつながりも
 


■書記 佐藤百々音さん/2年生
「百」…百周年と、自分の名前の一文字とを掛けました

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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