北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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みんなの放課後

「放課後」とは、勉強や仕事などの本業以外に過ごす時間のこと。 スポーツや文化活動など夢中になれる“何か”に真剣に打ち込んでいるチームや団体の皆さんを、ジャンルや老若男女を問わず紹介していきます。


vol.75 旭川志峯高等学校 硬式野球部

秋季大会、センバツに向けて新チームが始動

「旭川志峯高等学校 硬式野球部」

プロ野球選手をはじめ多くのアスリートを輩出してきた「旭川大学高等学校」は、今年度から「旭川志峯高等学校」へと校名が変わりました。その一方で、高校球児の変わらぬ夢「甲子園」へ向けて創部から続くバトンを受け継いだ「旭川志峯高等学校 硬式野球部」を訪れ、練習風景をのぞいてみました。

 夏の甲子園出場を惜しくも逃し、2年生中心の新チームに移行した旭川志峯高等学校 硬式野球部。グラウンドでは何人もの部員が並んでトスバッティングを行い、快音を響かせています。「硬式野球部は現在、2年生24人、1年生19人の43人と、大学進学後も野球を続ける3年生数名を含めて活動しています」と語るのは、昨年秋から硬式野球部監督に就任した山本博幸さんです。練習メニューは一般的なものとそう変わらないといいますが、他のチームと比べ決定的に違うのが練習の“質”。「私たちは体を正しく使うことを突き詰め、一人一人のポテンシャルを引き出す基礎練習に力を入れています。分かりにくいかもしれませんが、『基礎練習』と『基本練習』は同じようで違うんです」と山本監督。基礎を固めることで、基本練習による上達度合いが変わってくるのだそうです。

 新チームは、一人一人が主体的に動けるベースを作ることが目下の課題。そんな1、2年生を陰ながら支えているのは前キャプテンの平手硬(こう)さんです。「戸惑うことも多く大変だと思いますが、仲間と一緒に乗り越えていけるようフォローしています。新キャプテンには自分の経験など持てるものすべてを伝えたいですね」。監督と前キャプテン、それぞれの目線から新チーム全体を底上げしながら、春のセンバツ出場へ向けて戦える心身を作りあげています。

 


 

硬式野球部監督 
山本 博幸さん(やまもと ひろゆき)さん

世の中でも通用する社会性を身に付けて

 野球においても、今後の社会生活の中でも大事なのは自ら考えることと、更に先を見据えて気の利いた行動ができることだと考えています。それが野球であれば、チームに良い結果をもたらすプレーを、状況に合わせて判断することにつながります。

 まずは言われたことが確実にできるよう指導し、次のステップで「自分はどうしたいのか」「やってみてどうだったか」と本人の意思を聞き、それに沿ったアドバイスをするように心掛けています。対話を重ねて基礎・基本を固めてから次のステップへ、というのは野球も普段の生活も変わりませんよ。

 

市内で一番古い学校が一番新しい学校へ!

 120年を超える歴史と伝統を持ち、50年以上にわたって多くの人に親しまれてきた「旭川大学高等学校」が、2023年4月に「旭川志峯高等学校」に生まれ変わりました。同一法人であった大学と短大が旭川市立大学になったこと、そして社会の変化に合わせて、教育内容の見直しを図りました。

 2024年4月からは選抜コースとグローバルコースの特進エリア、進学コース、ライセンスコースそしてスポーツ教育コースの進学探究エリアを開設。特進エリアでは、「大学受験」と「グローバル」を目指した学びに特化し、進学探究エリアでは自身の目指す峯(目標)を徹底的に「探究」し、望む高校生活と進路を獲得します。1年生で自分の特性を理解しより専門性を身に付けるため、2年生でのコース変更も可能に。さらに1人1台のiPadを活用し、ICT教育先進校を目指します。また、勉強以外にも「学習×部活動」、「資格取得×スポーツ×ボランティア」など可能性は無限大です。二刀流・三刀流への挑戦を志峯高校は全力で支えます。

時間/9:00〜15:00
※詳細並びに参加申し込みはホームページをご利用ください。
HP:https://shiho.ed.jp/
9月16日 オープンスクール応募フォーム はこちら

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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