川崎正紀（留萌・飲食業）＊息子たちへ

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　この前、生まれた息子へ。あなたの生まれた天皇誕生日には、父ちゃん、きっと留萌市内では天皇陛下よりももっと「おめでとう！」って言われたんじゃないかな。明るい話題がない中でのあなたの誕生は父ちゃんやママにも、そして、街の人にもきっと希望の光になったんだよ。
　お兄ちゃんになった息子へ。これからはきちんと弟の面倒も見て、周りにやさしく、特に女の子にはもっとやさしく接してくださいね。
　あなたたちに謝らなくてはならないことがある。生まれたらこれ着させようとか、ママにもおいしいもの食べさせようとか、小学校に上がったらグラブとバットを買って野球やろう、冬にはスキーもやってとか。へそくりためてたんだけど、この１年で全部なくなっちゃった。
　あなたたちが生きていくこれからの未来は、コロナとの共生が当たり前の世の中になります。父ちゃんが生きてきた半世紀とは世の中が変わってしまいました。だから、あなたたちには何も言えない。でもこれだけは言います。焼き鳥屋にはなるな！　飲食業には就くな！　苦労するだけだ。
　でも、まあ好きに生きてください。好きな道に進んでください。そのために父ちゃん、朝から晩まで働くよ。コロナなんかに負けないから！

（２０２１年４月５日掲載）

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。