北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


村上恭彦(なよろ市立天文台長)*赤いオーロラ

 昨年12月1日に名寄をはじめ北海道で低緯度オーロラが観測されました。低緯度オーロラは太陽表面の爆発現象「フレア」の影響で、磁気嵐が激しく発生した際に低緯度地域でもオーロラが見られる現象です。オーロラといえば、緑色のカーテン状のものを想像しがちですが、低緯度オーロラは赤い色をしています。

 主に北緯65~70度の上空で発生しているオーロラは高度が高い所は赤く、低い所は緑色で観測されます。日本のような低緯度で観測されるオーロラが赤いのは、高い所の赤い部分のみが北の地平線上に見えているからです。

 多くの場合、オーロラの光は弱く、肉眼では見えづらいのですが、今回は「見えた」という方もいたようです。それに比べ、写真は長時間露出が可能なため写りやすく、交流サイト(SNS)に数多く投稿されていました。スマートフォンで撮影できた写真もあり、今回の低緯度オーロラがかなりの明るさであったことが分かります。

 今後数年は太陽活動が活発な時期で、低緯度オーロラを観測できる可能性は高くなります。その際に重要となるのは、オーロラがどの範囲で観測できたかを記録することです。そのためには多くの一般市民の力が頼りになります。

 オーロラを発生させる太陽活動は天文台などが情報を提供しています。ぜひ、皆さんも低緯度オーロラの撮影にご協力ください。

(2024年1月29日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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