北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


谷龍嗣(留萌・僧侶)*こどもの日

 5日は「こどもの日」。誰もが誰かの子どもである。年齢なんて関係ない。いつまでたっても子どもである。でも、いつから私たちは「大人」になったのだろうか。

 私が敬愛する先生に「『ありがとう』と『ごめんなさい』をしっかり言える人が大人」と教わった事がある。この二つを心から有言実行できることが大人かもしれない。

 一方、私は「お願いします」と人に頭を下げることが大の苦手だった。30代に所属した留萌青年会議所。私はある事業をすることになった。予算は自分たちで工面をする。多くの方に頭を下げ協賛金をお願いするのだが、私はなかなかできなかった。慣れていなかった以上に「変なプライド」が邪魔をしていた。

 そんな時、仲間の一言が私を救った。「自分のためではなく、そこに来る子どものためにと思えば、いくらでも頭は下げられるだろう」。私は「はっ」とし、心が軽くなった。子どもの笑顔を思えば頭を下げることができた。私にとっては大きなことで、少しだけ大人になった気がした。

 仏教の言葉に「大人(だいにん)」という言葉がある。それは「より大きな心の眼を持つ人」のことだ。多くの支えに気付き、自己中心的な思いを離れる。そんな大人に私はなりたい。人は誰かのためには力を出し切れる。どうか世界中の子どもたちが笑顔になります様に…。

(2026年5月4日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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