北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


嶋崎暁啓(豊富・自然ガイド)*今しか行けない場所へ

 ドカ雪と猛吹雪に戸惑うことが多い今シーズンの冬。雪かきは重労働だが、晴れた日に余力があればスノーシューを履いて冬の自然の中に出掛けてみるのはいかがだろう。

 場所は身近な公園や夏には入っていく気にならないような森の中など。雪が積もればどこでも自由に歩けるようになる。これまでは「線」だった歩ける場所が「面」に広がるので、ルートが無数にできる。あっちを歩いたら何か面白いものがあるかもしれない、こっちに行ってみたらどうだろう―と気になり、ついつい森の中をウロウロしてしまう。

 森の中は雪がしっかり積もってからでないと雪を踏み抜いてしまう心配がある。新雪が深いと歩くのも大変なので、宗谷地方では、雪がしまってくる1月下旬ごろから3月上旬ごろまでがスノーシューに適したシーズンとなる。わずか2カ月ほどの楽しみだ。

 今シーズンは、これまで遠くから眺めて気になっていた木をいくつか訪れてみたいと思っている。牧草地の丘の上にポツンと1本だけ立っているような木だ。私有地なので許可を受けた上で行く必要がある。誰も歩いていない真っさらな雪の上を歩いて行った先にどんな景色が待っているのか。その木にはどんな物語があるのか。想像するだけでワクワクする。

(2024年2月19日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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