川崎正紀（留萌・飲食業）＊天国の亀ちゃんへ

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　天国に行った常連客、亀ちゃんへの弔辞です―。

　だから何回も言ったでしょ？　頼りになる身内がいないんだから、いつどうなってもいいようにしておかないと周りに迷惑が掛かるんだよって！

　でもこんなにすぐいなくなっちゃうとは思わなかった…。

　亡くなる２日前にも店にきて、「酒を飲めなくなったら終わりだな」って言いながら焼酎を飲んでたね。７０歳過ぎても愛人をほしがっていた。８０歳でがんになって、完治して「すげーなっ」て思ってたのに…。

　とりあえず、亀ちゃんの店はみんなで片づけた。飼い犬たちは旭川のボランティアに一時預けた。それに飼っていた亀たちもね。だからあなたは、なにも考えないで天国で焼酎を飲んでてください。

　あとね、天国からみんなの所にあいさつに回ったでしょ？　それもいらないから！　みんなびっくりするから！　おとなしくしててくださいもう！

　私はあなたのような生き方はしません。いい勉強をさせていただきました。私が留萌に来た初日に会ったのがあなたでしたね。それから２０年…。やっぱり寂しいな。私はまだまだそっちには行かないつもりだけど、もしそうなったらまたバカ話でもしながら一緒に飲もうね、亀ちゃん！
（２０２４年２月１２日掲載）
　

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。