北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


村上恭彦(なよろ市立天文台長)*夏の夜空見上げよう

 世間には「読書週間」「愛鳥週間」など関係団体が注目をしてもらいたい事柄に取り組もうと呼びかける「〇〇週間」があります。

 同様のものが星空の世界にもあり、それが8月1~7日の「スター・ウイーク~星空に親しむ週間~」です。ちょうど全国的に梅雨が明け、星空を眺めやすい時期。夏休みで星や宇宙に関連するイベントも多く開催され、多くの人が星空を見上げる機会も増える頃です。「一人でも多くの人に星空に親しんでほしい、星空の美しさを知ってほしい」―。そんな思いで1995年に有志が始めたキャンペーンです。

 今年のキャッチコピーは「この星空、ひとりで見るにはもったいない」。新型コロナの感染状況が落ち着き、なよろ市立天文台の観望会にも客足が戻りつつありますが、大勢で星を観察するのはとても楽しいものです。最近では、スマホで撮った月の画像を交流サイト(SNS)でシェアすることも当たり前になっています。満天の星々を眺めたり、望遠鏡で月や土星をのぞいたりした感動を分かち合った方が喜びもいっそう増すからでしょう。

 スター・ウイーク後の8月12、13日には三大流星群の一つであるペルセウス座流星群がピークを迎えます。今年は月明かりに邪魔されない好条件となっており、多くの流れ星を見られるチャンス。みんなで夏の夜空を見上げてみませんか。

(2023年7月27日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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