北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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道北企業探訪


ななかまど編集部が行く!道北企業探訪 有限会社旭勝建設

プロフィール
有限会社旭勝建設
代表取締役 古川 勝利さん

1962年生まれ。上川郡上川町出身。建設関係の専門学校を卒業後、建設業界ひとすじで働き続け2001年4月に「旭勝建設」を設立。休日は孫の相手やペットの世話をして過ごす。愛犬はフラットコーテッド・レトリーバー。

 

建設業にこだわらず新事業開拓
柔軟な視点で先を見据える熱きトップ

 

旭勝建設さんの会社設立の経緯や主な事業について教えてください。

元々勤めていた会社が破綻し、スタッフの雇用を守る意味合いも含めて関係者の支援により独立したのが2001年。仕事は農業土木工事を中心に、大手建設会社の下請け業務を主として行っています。冬期間は市の除雪業務を下請けしているほか、道外の建設現場への派遣なども行い、一年を通して安定した仕事ができるよう工夫していますね。近年は少しずつ会社の体力も付いてきたので、建設機械の購入を進めているところです。

昨年6月には新たに高齢者向け住宅を開設されました。

私の妻が、福祉事業を行う会社(株式会社健貴舎)を2014年に設立し、2棟の福祉施設を運営しています。その建設をサポートした経緯から、弊社でも昨年、福祉事業の第一弾として立ち上げたのがペット共生型サービス付き高齢者向け住宅「すみれ」です。


季節に合わせたイベント食も施設内で調理

室内ドッグラン、キャットランも完備

ペレットストーブがペットとの時間をさらに心地よく

ペット共生型というのは面白い視点ですね。

施設に入りたくてもペットがいるために諦めている方が多い、という話を聞いていたので、そういう方が安心して入れる施設を、と考えました。ペットと共に生きることは、精神面にも健康面にもプラスになりますし、私自身が大の犬好きなものですから(笑)。

会社づくりや事業を運営する上で心掛けていらっしゃることは。

建設事業の方ではとにかく事故なく安全に、ということ。今後は機械重視になってきますので、会社で資格取得のサポートも行いながら人材の定着を図っていきたいと思っています。介護分野は健貴舎のほうに委託している形ですが、相談しやすく明るい雰囲気づくりを大切に、未経験であっても会社で育てていけるよう人材育成に力を入れています。従業員により良い人生を送ってもらいたいので、一人ひとりに寄り添える会社でありたいと願っています。

今後どういった人材が活躍するとお考えですか。

建設業もICT(情報通信技術)を活用した機械の導入で効率化が進んでいます。そうした進歩の中で、会社というものは何もしなければしぼんでいきますから、常に動き続けなければなりません。時代の流れに沿って自ら考え、動ける人がこれからは重要です。

最後に今後の展望をお聞かせください。

コロナが終息してきたのでインバウンドが利用できる民泊やアパート・マンションの経営なども視野に、現在あるものだけにとらわれるのではなく、新たな分野の開拓を見据える必要があります。若いメンバーと知恵を絞って、常に情報収集し考えながら進んでいきたいですね。
 


アットホームな社内。打ち合わせは和気あいあいと

 

[取材協力]
有限会社旭勝建設
旭川市東3条2丁目1番12号
☎︎0166-24-1221

土木工事業並びに建築工事の設計、施工及び請負を中心とする建設会社。昨年6月から「ペット共生型サービス付き高齢者向け住宅すみれ」の運営・管理を行う。

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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