北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


有村幸盛(旭川・文化団体事務局長)*楽しく歴史をまなびたい

 旭川には、あまり知られていない歴史的なエピソードがたくさんあります。そうした話を基にして楽しい講座を、ということで始まった連続歴史講座。昨年10月から開始し、つい先日、全10回の講座が終了しました。講師(企画)は、旭川生まれの郷土史ライター那須敦志さんです。多くの資料や写真、動画を使った見どころ満載の講座となりました。

 例えば、旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄が書いた大正、昭和期の新聞記事を通して急速に近代化が進行した旭川の姿が浮かび上がります。また、旭川に2度住んだことがあり、現代短歌を代表する歌人となる斎藤史はみずみずしい感性で旭川の風景を描いた文章を残しています。小熊の友人、小池栄寿は、交友日記の中で、大正末から昭和初期に活躍した文化人や経済人、社会運動家たちが意気盛んに活躍したことを書いています。

 この時代のことは、昨年3月に公演のあった旭川歴史市民劇で現代の若者たちが再現しました。

 また、人々や街並みの様子が良くわかる動画もたくさん残されており、戦前編と戦後編の2回上映されました。特別編として、買物公園通りを歩きながらの歴史講座も開催しました。

 今回の歴史講座は好評だったこともあり、10月から新たに連続歴史講座Ⅱを開催することになりました。

(2022年9月20日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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