北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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どうほく談話室


留萌市総合計画策定市民会議座長 谷龍嗣さん(48)

マチの羅針盤に必要なことは*一人一人 自分事として考えて

 留萌市は、市政運営の最上位の計画である第7次総合計画(2027~36年度)の策定を進めている。市民10人で構成する市民会議は協議を重ね、市民の視点を計画に反映するのが役割だ。来年1月に益田克己市長に提言書を提出する。6次計画でも市民会議の委員を経験し、今回は座長を務める谷龍嗣さん(48)=市内の聚福寺院代(住職代理)=に、計画に盛り込みたいことなどを聞いた。

 

 ―谷さんからみて総合計画はどういう存在ですか。

 「端的に言うと市民と行政が一緒につくるマチの羅針盤だと思います。コロナなどで時代情勢や社会環境が変わる中でも、総合計画は留萌市が進むべき方向を示す柱です。ただ、計画を作って終わりではありません。チェック機能は市議会が担っていると思いますが、市民も計画がちゃんと実行されているか気に掛けなければいけません」

 

 ―市民会議で大切にしたいテーマに「人」を掲げていますが、その思いは。

 「6次計画もそうだったのですが、人を大切にし、人が輝くことでマチが元気になる。この点が根底にあります。また、市民一人一人が受け身ではなく、自分事として留萌の未来を考えてほしいという思いがあります。そのために市民がまちづくりに関わる仕組み作り、環境整備を盛り込みたい。今後予定している商業やスポーツ関連団体などへのヒアリングも生かします」

 

 ―谷さんは観光や音楽分野でイベント運営などに関わっていますが、留萌の強みをどう捉えていますか。

 「人の距離が近い点です。何かを始めようとした時、応援してくれる人がいる。それがイベント開催などにつながっていく。人口減少は進んでいますが、何かをやりたい人を支えるマンパワーが保たれています。もちろん食や夕日などの地域資源も誇れるものです」

 

 ―一方で課題は。

 「人口減少に伴う担い手不足です。寺も会社も1次産業も、人手が足りていない。人口が減るのは仕方がないですが、ただマチを小さくするのではなく、必要なものを残していくように、縮小ではなく凝縮が目指す姿だと思います」

 

 ―協議で出ている内容は。

 「キーワードなどを出し合う中、個人的には『若者への投資』、『心も体も健康に』、『留萌の魅力を次の世代へつなぐ』といった言葉が印象に残っています。立場や年代を超えて自由に意見を交わし、留萌の未来を考えていきます」(聞き手・折田智之)

 

*取材後記

 総合計画と聞くと難解な印象を抱きがちだが、谷さんの「市民一人一人に自分事として考えてほしい」という言葉が印象に残った。「マチの羅針盤」とも言える総合計画は、全市民の未来に関わる。選挙などと同様で、無関心でいる理由はない。人口減少はどの自治体も避けて通れない課題だが、その中でどのような留萌の未来を描くのか、注目したい。

 

 たに・りゅうじ 1978年、増毛町生まれ。増毛町の天総寺住職、留萌市の聚福寺院代を務める。中学、高校、大学と吹奏楽部に所属し、留萌での音楽合宿受け入れに関わる。留萌観光協会副会長も務め、各種イベントに精力的に携わっている。

(2026年10月05日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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