北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


アムールヒョウの新入り「デン」*いざ展示場 生活に変化


 もうじゅう館では10月に新たなアムールヒョウが仲間入りしました。デンマークのコペンハーゲン動物園より来園した雄の「デン」(1歳)です。名前のデンはご想像のとおりデンマークのデンです。

 6月に雄のアムールヒョウのキン(18歳)が死に、旭山動物園では雌のみらい(6歳)1頭のみとなっていました。キンは下半身の衰えにより2年前からはバックヤードで生活をしていたため、展示場に出るのはみらいのみでした。

 デンを初めて見た時、これがアムールヒョウかと思いました。というのも、みらいはアムールヒョウの中ではあまり大きくなく、それに見慣れていたため余計にデンが大きく見え、そう感じてしまいました。

 引っ越してきたことで、環境の大きな変化があり、警戒していたとは思いますが、来園当初から餌もよく食べており、非常に落ち着いた個体です。寝室や飼育員などに慣れてきたころに、秋の閉園期間へ突入したため、展示場へ放飼(ほうし)してみました。

 今までのもうじゅう館の担当者の話を聞くと過去のアムールヒョウは、扉を開けてもなかなか外に出ず、「外に出るまで何カ月もかかったよ」なんて話も聞いていたので、デンはどうかなとわくわくしていました。

 いざ扉を開けてみると、周りを警戒しながらも展示場を探索していました。立体的な展示場での身のこなしはまだぎこちなく初々しいものでした。また展示場に慣れることと平行して両隣の展示場にいる、みらいとユキヒョウのユーリとの対面を行ったところ、新入りのデンよりも先住の2頭の方が警戒し、デンが近づくと威嚇していました。

 一方のデンは、威嚇などはせず、少し興味のあるそぶりで、まだ幼さも感じられました。デンとそれぞれが対面し、日はたちますが特にユキヒョウのユーリは一切警戒を解かずに常に隣のデンの見張りをしています。ここ2年ほどお隣さんが不在だったため寝ている時間が圧倒的に多かったユーリですが、思わぬ形で生活に刺激が加わり、デンだけでなく、先住の動物たちにとっても新生活が始まったのだなと実感できました。始まったばかりのもうじゅう館の新生活をぜひ見に来てください。(もうじゅう館、フラミンゴ担当 若山晃暉)
 
【写真説明】徐々に担当者の前でもくつろぐようになったアムールヒョウのデン
(2023年12月4日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP