北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

ヴォレアスニュース

旭川を拠点とする男子プロバレーボールチームヴォレアス北海道を応援しよう!


<跳び立て!ヴォレアス>10戦目 地元で悲願の初勝利*ファン 歓喜の渦*「涙が出た」「すごい瞬間」

 バレーボールV1男子のヴォレアス北海道(旭川)は11月18日、ホームの旭川市リアルター夢りんご体育館でジェイテクトSTINGS(愛知県刈谷市)戦の2日目を迎え、3―0でV1昇格後、初白星を挙げた。10試合目での念願の勝利に、駆けつけたサポーターたちの歓声と鳴りやまない拍手に会場が包まれた。

 「ゴーゴー、ヴォレアス!」。第1セット、両チーム譲らないまま終盤に突入。ミドルブロッカーの井上仁選手のブロックで25―21でセットを取ると、「わー!」と歓喜の声が上がった。旭川市の会社員苫米地里穂さん(30)は「第1セットを取ったのはV1昇格後初めて。今日は勝てそうだと一気に期待感が高まった」と笑顔が弾けた。

 勢いづいたヴォレアスは第2セットも25―20で奪取。第3セット、アウトサイドヒッターのルーク・スミス選手のアタックで初勝利が決まると、拳を突きあげるサポーターも。釧路市の会社員佐々木弥生さん(54)は立ち上がり歓声をあげた。「ずっと応援しているので、初勝利がうれしくて涙が出ました」と目を輝かせた。

 2017年から21年5月の退団まで主将を務めた古田史郎さんも応援に駆けつけた。古田さんは「すごい瞬間に立ちあった。(今はビーチバレーをしている)自分ももっと頑張ろうと思えました」と勝利をたたえた。

 発足時からチームに所属するミドルブロッカー、田城貴之選手は「今までのことが一気に思い浮かび、グッときた。ずっと応援して助けてもらってきたみなさんへ良い結果を届けられてうれしい」と思いを語った。エド・クライン監督は「全体を通して良いパフォーマンスだった」と選手をたたえながらも、「今後は勝っても自分たちが良いチームだと思わず、負けたとしても落ち込まずに日々の練習を積み重ねたい」と次戦に向け気を引き締めた。

 ヴォレアスの次回のホームゲームは12月2、3の両日、札幌市の北海きたえーるでVC長野トライデンツと対戦する。(大井咲乃)
 
【写真説明】第3セットでリードを広げ喜ぶ選手たち(諸橋弘平撮影)
(2023年11月19日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP