北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ちょっと骨のある話


葬儀において印象的だったものは何でしょうか?


1年以内に親族の葬儀に参列した人に聞きました。
Q.葬儀において印象的だったものは何でしょうか?

(日本遺体衛生保全協会2020年3月調査)

 

 葬儀で印象に残るもの、第一位は「遺影」で、統計の42%を占めておりました。元気なうちに自分のお気に入りの遺影を用意しておきたい女性が多いのもうなずけます。最近は写真加工の技術でいくらでも美しくできるようですが、亡くなった頃の顔とあまり違うのも考えものです。

 

 ちなみにアンケートの2位以下は、ご遺体の表情、会場の装飾、喪主の挨拶、参列者の数と続きました。

 

 先月の北海道新聞朝刊のお悔み欄に「会場自宅。通夜16時~18時(随時) 葬儀9時~10時(随時)」という掲載がありました。通夜・葬儀を自宅にて近親者で行い、知り合いの方には時間内に随時参拝いただくという新たな形でしょう。

 

 自宅で葬儀をする「自宅葬」は選択肢の一つになりそうです。一室に棺を置き、棺やその周りを故人の思い出の品で飾れば、立派な祭壇になります。夜は、集まった近親者でゆっくり食事をし、アルバムなどを開きながら思い出話ができるでしょう。

 

住み慣れた家で行う自宅葬。故人の思い出の品で祭壇や棺を飾る

 

 棺や骨壺はアマゾンなどの通販サイトでも購入できますが、ご遺体の搬送、エンゼルケアや納棺と合わせて葬儀屋さんにお願いしたほうが安心です。棺が玄関から出せない場合にも対応してくれる葬儀社があります。

 

 お気に入りの場所で、思い出の品と近しい人に囲まれて最期を過ごす…。自分に合った葬儀の形が選べる時代になりました。

 

 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条 5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
https://sassou-llc.com/

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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