北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

ちょっと骨のある話


お正月に多い高齢者の事故はどれでしょう

 

Q.お正月に多い高齢者の事故はどれでしょう

①餅つきでのぎっくり腰
②お屠蘇でのアルコール中毒
③餅などでの窒息

 

 今年の1月頃、新型コロナウイルスの感染がはじめて確認され、ゴールデンウィークは感染症対策での「ステイホーム」、お盆は実家への往来を控える「リモート帰省」、そして感染症を広げない自粛が求められる中でお正月を迎えます。厳しく寂しいお正月ですが、医療従事者の方々にこれ以上、負担をかけないよう心がけ過ごしたいものです。

 

 さて、クイズの正解ですが、お正月に多い高齢者の事故は「餅などによる窒息」です。防ぐポイントは次の3点です。

 

①餅は小さく切る
②先に汁物を飲んで喉を潤す
③よくかんでから飲み込む

 

その他、寒暖差での心筋梗塞、転倒、脱水にも注意が必要です。

 

 帰省や、老人施設の面会ができず、長期間会えていない親子さんも多いようです。自宅での一人暮らしの老親は特に心配でしょう。孤独は老いを加速させると言いますから、老親の生活を把握しておくと安心です。

チェックのポイントは

 

①片付けができているか
②食べることに興味を失っていないか
③入浴や着替えを嫌がらないか
④怒りっぽくなっていないか

 

などです。ただし、心配しすぎて「ちゃんとしてよ!」と叱咤してしまうのは禁物です。

 

 また、身内がいない高齢者の方も悲観する必要はありません。実は日本では高齢者の日常生活満足度は「子が近くにいる、遠方にいる、子がいない」といった環境の違いによる差がないという調査結果があります。

 

 今回予測不可能な新型コロナウイルスに見舞われましたが、度々の危機や困難を乗り越えてきた皆様ですから、あと一息、このコロナ禍を我慢し、よいお年をお迎え下さい。

 

 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
https://sassou-llc.com/

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP