ちょっと骨のある話
ちょっと骨のある話
合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん
終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表を務める。
お墓の起源は神様の夫婦げんか
日本最古のお墓は、古事記にある神話の時代にまでさかのぼります。
イザナギとイザナミという二人の神が日本を造りました。火の神を生んだ際にイザナミが亡くなり、イザナギは妻を連れ戻しに黄泉の国へ。
その時「決して私の姿を見ないでほしい」と言われた約束を破り、醜く変わり果てた妻の姿を見てしまいます。激怒し襲いかかる妻から逃げ、やっとの事で現世に戻ったイザナギは、黄泉の国の入り口を巨大な岩でふさぎます。
それが「千引岩」と呼ばれ、日本最古の墓石と言われています。
死者となった醜く執念深い妻から逃れるために、夫が必死で置いた重たい石が、墓石の起源というわけです。
[手元供養] ブック型ケースにご遺骨を 収めることができます。
社会の変化で、先祖代々のお墓を維持する事が難しくなり、墓じまいが増えています。
墓じまいに心を痛めるご高齢の方も多いですが、実は「先祖代々のお墓」の形が庶民にまで広がったのはわずか百年ほど前のこと。
時代に合わせてお墓の形が変わっていくのは当然のことかもしれません。そもそも、重たい石を乗せなくとも、子孫を呪いに出てくるご先祖様などいらっしゃらないでしょう。
お墓は子孫の負担だと決めつける必要はありませんし、近年ではお墓以外の様々な供養の形も提案されています。
それぞれのメリット・デメリットを確認して、ご自分の家に合わせた葬送の形を見つけてください。
【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)
●住所 旭川市神楽岡2条 5丁目5-5
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