北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


看板商品の大福に使用*ヨモギ 釜ゆで本格化*旭川の菓子店「にちりん」

 旭川平和通買物公園の老舗菓子店「にちりん」(旭川市8の7)で、看板商品「よもぎ大福」に使うヨモギの釜ゆで作業が本格化している。

 5月9日から収穫が始まり、連日午前5時半から9時ごろまで、従業員が市内の河川敷でヨモギを刈り取っている。店内の作業場で雑草やごみを取り除いた後、20分釜ゆでし、手作業で丸めて約200グラムの「ヨモギ玉」を作り、冷凍。同店では春に1年分のヨモギを確保し、冷凍保存している。

 5月16日の作業では、朝に刈り取ったヨモギ約30キロをゆで上げ、作業場に爽やかな春の香りが立ちこめた。店主の井上俊一さん(61)は、「自然のヨモギをそのまま使うのがポイント。ヨモギを楽しみにしている若い人も増えている」と話す。

 よもぎ大福は1個160円。収穫期の今月末までは、冷凍せず生のヨモギを使った大福を味わえる。店頭のほか、ダイイチ花咲店(春光1の8)でも販売。旭川市内限定で配達(1件300円)も受け付けている。問い合わせはにちりん、電話0166・22・2094へ。(東桜子)

 
【写真説明】収穫したばかりのヨモギを釜ゆでにする、にちりんの従業員(宮永春希撮影)
(2023年5月19日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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