ちょっと骨のある話
墓じまい後の選択肢も広がりました。
春彼岸が過ぎて、雪の中からお墓の頭が見える時期になると、墓じまいのご相談が増えます。以前は、墓石を撤去した後の遺骨は合同墓に移すしか選択肢がありませんでしたが、近年は様々な方法が選ばれます。
「自分も高齢になり管理が難しくなったので、実家の墓を撤去したい。しかし両親も納骨されており、自分がいる間は合同墓には入れたくない」というご相談がありました。ご実家の菩提寺には納骨堂があったので、全てのご遺骨を粉骨して一つにまとめて、小さいタイプの納骨壇におさめました。年数が経ったら合同墓に移し、永代供養をしていただけるそうです。
粉骨しパックすると、かびる心配が無く、かさが小さくなって合同墓にも収めやすいとお寺さんに喜ばれました。近年は合同墓の需要が多く、埋葬数に限りが出る寺院も多いそうです。
ご先祖様たちは市の合同墓に移し、両親だけ分骨して手元供養をするケースもありますし、墓じまい後に海洋散骨を希望する人も増えてきました。「子孫が戻ることがない故郷に埋めておくより、海洋散骨した方が、どこにいても繋がっている海に手を合わせられるからいい」という想いもあるようです。
お墓に両親以外に祖父母、曾祖父母が埋葬されている場合は墓じまいの際に、子だけで決めず、おじ・おば・いとこなど親族との調整が必要です。そういう場合は、遺骨をお墓の写真を遺して永代供養できる合同墓を選ぶのも有効な選択肢です。
合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん
終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。
【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)
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