ちょっと骨のある話
「本当に必要なものだけに整理すること」をなんと言うでしょう?
Q. ヨガの考えから生み出された「執着を捨て、本当に必要なものだけに整理すること」をなんと言うでしょう?
①仏舎利 ②断捨離 ③どんぴしゃり
正解は②断捨離です。
俳優の高橋英樹さんが、夫婦で断捨離をし、搬出したゴミの総重量が33トンもあったことが話題になりました。
俳優の豪邸に物が多いのは納得しますが、一般でも物にあふれている高齢者の家は珍しくありません。昔の「もったいない」の教えに育ちながら「大量生産、大量消費」の高度経済成長を牽引した世代故なのかもしれません。
高橋英樹さんは、娘の真麻さんに負担をかけまいと断捨離を決意したそうですが、逆に「私が死んだら全部捨てていいから」と子に片付けを押し付けると、親子の関係にわだかまりを残すことになりかねません。自分のでなくとも、物を捨てるにはパワーが必要で、親の家の片付けは子にとって負担だからです。
特に、捨てにくいという物もあります。まもなく桃の節句ですが、ひな飾りはそのひとつでしょう。
ひな人形の処分方法としては、
●リユースしてくれる業者に頼む
●必要としている団体や施設を探して寄贈する
などの方法があります。できなければ、自治体の決まりに従って粗大ゴミとして廃棄することになりますが、それは心が傷むので避けたいという場合は「人形供養」がお薦めです。旭川では旭川神社、鷹栖神社などで行っています。
男性は過去の肩書きに固執しがちで、女性は過去の持ち物に執着しがちです。家の中にも心の中にも、これからの生活に必要なものだけを残し、軽やかな生き方を試みませんか。
合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん
終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。
【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)
終活相談ネットワーク
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