北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ちょっと骨のある話


次の川柳で来世を誓った相手〇〇は誰でしょう?

Q.次の川柳で来世を誓った相手〇〇は誰でしょう?

「来世でも 一緒にいようと 〇〇に言い」

 

 

 来世を誓う相手ですから〇〇に入るのは「つま(妻・夫)」だと思われますが、正解は「犬」です。最近は、ペットが家族同様の存在であることも珍しくなく、一緒の墓や、一緒の散骨を希望する人が増えました。しかし、ペットの遺骨を人間の墓に埋葬することは、墓地の使用規則で認められていないことも多く、管理者に確認する必要がありますので、注意してください。

 

※写真はペットのお骨箱です

 

 昨年、大幅改正されて関心が集まる動物愛護管理法には、飼い主がぺットを終生飼育する責務が明記されています。自己都合で飼育放棄する身勝手な飼い主は論外ですが、最近は、高齢の飼い主の入院、施設入所、死亡などでペットの飼育ができなくなるケースが増えました。

 

 一人暮らしの場合は高齢者でなくとも、急な入院などで飼育困難になる心配があります。

 

 そのような場合に備える方法としてペット信託があります。あらかじめペットを託す人を決め、飼育内容を取り決めてペットの余命から計算した飼育費を信託財産として用意し、契約を結びます。信託財産は相続財産と区別されるので、飼い主が死亡しても飼育費は確保されますし、信託監督人を置き、飼育状況や飼育費の使われ方を見守ることもできます。

 

 ペットは人間の健康寿命を延ばすとの研究結果もあります。きちんと備え、安心してペットとの生活を楽しみたいものです。

 

 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
https://sassou-llc.com/

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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