北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

ちょっと骨のある話


妻が建てた亡夫の墓に妻が入れない場合がある?


 

Q.妻が建てた亡夫の墓に妻が入れない場合がある?

 

 答えは○です。

 

 夫が亡くなり妻が申請してお墓を建てたとします。納骨する時は申請者が届け出をします。ところが妻が亡くなると、自分の納骨は自分で届け出できませんから、墓を承継した人に届け出してもらう必要があります。承継者の範囲は自治体で違いがありますが血縁者と定められています。承継してくれる身内がいなければ、亡夫が眠る墓に、建立者でもある妻が入れない事態が生じます。生前に確認しておきましょう。


 


骨箱が入る仏壇で手元供養 妻が惚れ直すほど素敵な遺影

 

 

 民営墓地では、墓に入る人を登録しておき、墓じまいまでの契約ができる所もありますが、管理料、墓じまい費用、合同墓の料金があらかじめ必要です。

 

 夫婦で生前に墓を用意するケースが増えました。しかし、寿命が延び老後の時間が長くなると、夫婦のあり方も難しくなってきます。自立するまで30年、結婚して子育てに30年、その後に30年の人生があります。70代で生前にお墓を用意したご夫婦が熟年離婚するケースもあり、人生の最期までを決めるのは一筋縄ではいきません。

 

 昨今、葬送の形は目まぐるしく変化しています。葬儀は一時的ですが、納骨(埋葬)は長期間にわたる事柄ですので、家族の将来まで考えて決める必要があります。最近、夫の遺骨を手元供養する女性が増えました。手軽で、先々を考える時間を持てることが理由のようです。

 
 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条 5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
http://sassoureiwa01.wixsite.com/sassou

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP