北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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サラリーマンのつぶやき

サラリーマンが、ぼそっとつぶやきます。


サラリーマンのつぶやき 40言目

世の中はそろそろ卒業シーズンを迎えますね。新たな生活が始まる皆さんはワクワクする頃でしょう。春が待ち遠しいと思うこの時期、私は自分の卒業式を思い出します。特に強烈に印象に残っているのは高校の卒業式です。

第一希望だった公立高校に落ち、不本意?で入学した私立高校、しかも男子校でした。ただ、一か月も経たないうちにこの学校に入って良かった、と実感していました。友達にも先生にも恵まれ、一生高校生でも良いと思ったほど楽しい3年間でした。

友人の進学や就職などが決まりはじめると、もうすぐ卒業だと気づきました。男子校だから、涙を流す奴はいないだろうと思っていました。しかし卒業式当日、体育館での式が終わり、教室に戻って担任の先生が最後の言葉を話しはじめた途端、先生が号泣し始めました。上京してプロの歌手を目指す人、大学進学を薦める親の反対を押し切って寿司職人になる人などさまざまなクラスメイトがいたせいか、先生も感無量だったようです。

その夜、もう時効だと思いますが、皆でディスコに行って朝まで大騒ぎ。そして同級生と手を振って涙ながらに別れました。涙なんか流す奴はいないだろうと思っていたのに・・・。

以前にもこのコーナーで書きましたが、公立高校に落ちて泣きながら私立高校に入学し、そして今度はその学校との別れで涙を流すという不思議な思い出です。同級生と別れた時のあの朝焼けの光景がいまだに忘れられません。

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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