
【和寒】故人をしのぶろうそくが次々に淡い光を放った。旭川市出身の小説家三浦綾子さんの代表作「塩狩峠」の主人公のモデルで、鉄道員長野政雄さんの命日にちなんだ「しおかりキャンドルナイト」が2月28日夜、JR塩狩駅近くの「長野政雄氏殉職の地」石碑前で開かれた。
長野さんは1909年(明治42年)2月28日、峠で暴走した列車を止めるために線路に身を投じ、乗客を救った。現在の行事は塩狩駅そばのユースホステル「塩狩ヒュッテ」が2014年から毎年開いている。
長野さんの殉職から117年となる今年は、石碑周辺に117個のアイスキャンドルがともされた。集まった町民や小説のファンら約50人は自らもろうそくを手にし、賛美歌を歌って祈りをささげた。
長年参加しているという福島県の整体師池谷昭男さん(55)は「ここに来れば長野さんを感じられる。来年もまた来ます」と話した。(東桜子)
【写真説明】手元のろうそくにも火をともし、思いをはせる参加者たち(伊丹恒撮影)
(2026年03月02日掲載)




