
JR富良野線の旭川-富良野間の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」は今季の運行が始まった6月6日、JR旭川駅でセレモニーが行われた。多くの来場者が今季限りで引退する同列車の「ラストイヤー」初日を盛り上げた。
同列車は1998年から運行し、旭川、美瑛や富良野周辺の観光振興に貢献してきた。この日午前9時半すぎに行われた1号列車の出発セレモニーでは、JR北海道の森下昌旭川支社長が「28年間、多くの方に助けてもらった」と感謝の言葉を述べた。
茨城県から家族4人で乗り込んだ紙谷直樹さん(37)は「子ども2人が鉄道好きなので貴重な経験になればと、この日に合わせて旅行を組んだ」と笑顔で話した。
午前10時、列車は集まったファンらに見送られながら旭川駅を出発。神奈川県から故郷の旭川に駆けつけ、カメラを向けていた会社員浅川祐樹さん(22)は「家族で何度も乗った思い出がつまっている。運行最終日までにノロッコ号が走る風景を各地で撮りたい」と話した。
車内では乗客たちが風を感じながら、うっすらと雪が残る山々などの景色を楽しんだ。また、沿線の5市町の首長らがドライフラワーにしたラベンダーの花束を渡し継ぎ交代で乗車する「聖華リレー」も行われ、ラストイヤーの始まりを盛り上げた。
運行は9月23日まで。(足立結)
【写真説明】列車内から美瑛の田園風景にスマホを向ける乗客たち(伊丹恒撮影)
(2026年6月7日掲載)




