北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


2026年6月02日(火)

士別市営大和牧場の入牧*白黒の隊列 ひづめ響かせ

 【士別】小鳥のさえずりをかき消すように、ひづめが地面を蹴る音が響き始めた。牛たちが、畜舎の外へ出るのを待ち望んでいたかのように、放牧場へと続く道路を駆ける。徐々に上り坂にさしかかると歩みはゆっくりとなり、疲れを感じたのか、中には道ばたの草をはむ姿も。「行け、行け」。道路を挟んで両側に立つ誘導役が牛に近づき、進むように促した。

 士別市中心街から南東へ約20キロの丘陵地に広がる士別市営大和牧場。産まれて半年から1年半ほどたった乳牛を酪農家から預かり、5月下旬から10月下旬まで放牧する。月齢ごとにグループ分けされた牛たちは、22区画からなる計552ヘクタールの牧草地を移動しながら育つ。

 今年の入牧は5月25日に開始。26日には酪農家に代わって乳牛を育成するディリーサポート士別カーフセンターの427頭が、大和牧場に隣接して立つ畜舎から約600メートルを歩いて移動した。

 牧場の運営は市が北ひびき農協に委託。同農協は適齢期の乳牛への人工授精も行う。佐々木智和牧場長(53)は「生産者が、搾乳に専念できるためにも重要な場所。健康で丈夫な牛を育てたい」と話した。(佐藤元治)
 
【写真説明】誘導役に促されながら、畜舎から放牧場へ続く道路を進む牛たち。ひづめが地面を蹴る音が響く=5月26日、士別市上士別町(打田達也撮影)
(2026年5月29日掲載)

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