北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


藤沢隆史(礼文町教委主任学芸員)*島に眠る人々

 礼文町は、旧香深村に戸長役場が設置された1880年(明治13年)を自治体の歴史が始まった年としています。

 今から4年後の2030年に150年を迎えるにあたり、まちの歴史や文化を伝える、さまざまな情報や資料を調べ直しています。

 今年は、02年に所在調査を行っている石碑や石造物について調べており、新たに墓石を加えることにしました。

 開拓の功労者、あるいはまちの発展に貢献した人たちのお墓が少なからずあることが分かってきたからです。

 例えば、北見国(現在の宗谷・網走地方)で最初に回船業を起こした渡辺茂兵衛、初代の礼文町長である向瀬貫三郎の父で、海産問屋を営んだ徳次郎といった人たちがいます。

 このほかにも、初代名誉町民となった柳谷誠三、元地(もとち)地区で漁場を3代経営した柳谷文蔵らの墓もあります。

 いずれも、多くの文献に名前が記されている人たちであり、礼文島の歴史を伝えていく上で大切な人たちといえるでしょう。

 墓石の調査は始まったばかりですが、まちの発展に大きく貢献し、いまは静かに眠る人びとの墓前で、礼文島の今を伝えていきたいと思います。

(2026年08月31日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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