北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


村田節子(旭川道新エッセー教室受講生)*色

 ポテトチップスのパッケージが白黒になったそうだ。

 不安定な中東情勢で印刷インクの原料調達が不安定になっているためとのことだった。テレビで見た白黒の印象が強かったのは、今ではあらゆるものがカラー化しているからだろうか。

 例えば新聞に掲載される写真も、そのほとんどはカラーだ。日々の暮らしにさまざまな色が使われ、昔のようなモノクロ世界は遠のいた。

 農村地帯で育った私にとって小さい頃の色の印象は、赤は夕日や野イチゴ、青は空や山、黄はタンポポだ。雨上がりの虹は、それ以外の色を示してくれた。

 季節を色で例えるなら、春は桃色、夏は緑、秋は黄金色。冬は白で、その長い冬が終わる頃、例のポテトチップスのような白黒の風景が広がる。残雪と雪解けの黒い土。そこに福寿草が突如として顔を出す。長くて暗いトンネルを抜け出たような、停電後の明かり復活のようなうれしさだ。

 世界の色は数百種らしいが、日本の色の数は千を超えるとされる。これは日本の四季と関係するのだろうか。とても興味深い。

 ちなみに、わが家のネコは例のポテトチップスと同じ白黒模様だ。長くて黒いしっぽの先が筆先のごとく白い。名を呼ぶと、その筆先はヒョイヒョイと左右に振り動く。

(2026年08月24日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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