旭山動物園わくわく日記
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キンクロハジロ*繁殖と展示 続く試行錯誤

水鳥が暮らす「ととりの村」には、カルガモやハクガンなど、現在7種類が展示されている。5月ごろから繁殖シーズンを迎えたマガモやカルガモに続き、キンクロハジロにも約10羽のヒナが生まれた。
キンクロハジロは川底まで潜って水草や貝を食べる「潜水ガモ」として知られる。ととりの村の中にある池では、水中に十数秒潜ったあと、数メートル離れた場所で浮き上がってくる姿が見られる。
旭山での飼育数はマガモ約50羽、カルガモ約40羽に対し、キンクロハジロは約20羽と少ない。今年は特に繁殖に力を入れているが、4月から「ととりの村」の担当になった飼育員の畠山淳さん(52)は「前日まで9羽いたヒナが6羽に減っている、という事態も珍しくない」という。
キンクロハジロは一度に10個前後の卵を抱卵し、半数ほどがふ化する。ふ化しても成長できずに死んでしまう個体も少なくない。
他の動物からの攻撃も油断できない。繁殖期で気が立っているマガモやカルガモがヒナをつついたり、気性が荒いコハクチョウがヒナを羽でたたいて殺してしまったりすることもある。マガモとカルガモは展示する数を減らし、コハクチョウはバックヤードに収容することで、ヒナが死ぬことは減ったという。
コクチョウも同様にヒナをつつく様子がみられたが、展示は継続することにした。畠山さんは「他の動物からの攻撃は自然界でも起こりうること。コクチョウは1羽しかおらず、展示も必要だと考えた」と話す。
繁殖と、自然本来の姿を守る展示と。時に両立は難しいが、試行錯誤を続けていく。(高橋沙希)
【写真説明】「ととりの村」内の池で悠々と泳ぐキンクロハジロの親子
(2026年07月20日掲載)
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