北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


ホッキョクグマ*ホクトとピリカ 繁殖に期待


 私たちの暮らす地球のおよそ7割は海です。その海で「海辺に住む」という意味の学名を持つ、クマ科のなかで唯一の海洋性であるのがホッキョクグマです。おもに北極周辺の陸地や氷上を活動エリアにしています。

 皆さんの中にはシロクマと呼ばれている方もいると思います。実は白い毛ではなく、無色透明の毛であり、ほかのクマとの進化の過程で保護色として、また寒さ対策として変化してきたと考えられています。旭山の3頭は3月ごろから夏毛に代わるための換毛が始まり、生え変わった個体もいます。

 旭山で暮らす好奇心旺盛で元気なピリカ(雌20歳)、紳士的で優しいホクト(雄25歳)は、神戸市王子動物園で暮らすまな娘「ゆめ」(雌4歳)の両親です。旭山で40年ぶりに繁殖成功したのが、ゆめです。

 その後、ホクトが札幌・円山動物園に移動し2年前に戻ってきました。昨年、ピリカとのペアリングを再開し、繁殖とはなりませんでしたが、今年もペアリング同居を行っています。ホクトはほえられてもかまれても反撃せず、ピリカに接するホクトらしさを見せてくれ、3月には複数回の交尾を確認しました。確実とは断言できませんが、秋以降の出産準備はしていきたいと思います。

 もう1頭、ちょっぴり神経質なルル(雌31歳)は、年を感じさせず食欲もあり元気に日々のんびり過ごしています。

 ホッキョクグマの抱えている問題として、地球温暖化による海水温の上昇により氷の面積が小さくなっていることが挙げられます。このことで、主食であるアザラシの狩りができなくなってしまいます。ホッキョクグマの将来は、私たちの日常での行動で少しでも環境を変え、守っていくことができると思います。ホッキョクグマたちに何ができるか会いにきてみてください。(飼料・ほっきょくぐま館担当 高井正彦)

 
【写真説明】今年もペアリング同居を行っているホクト(右)とピリカ
(2026年6月8日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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