モノづくり×モノがたり
旭川と旭川周辺地域からものづくりの魅力を発信!
木箱作りノススメ
「カードケースCH-4」。丸型カードケースで、一枚の板から作られている。ふたを閉じるとパチンと心地よい音がする。音は樹種によって違う。
旭川は木製家具を作る工場がたくさんあるので、家具職人として木工をしている人が多い。私もかつては家具工場に勤務し、デザイナーを目指していた。だが、いつのまにか「木箱」を作る仕事にのめり込み、もう40年もやっている。日本の伝統工芸には「指物(さしもの)」という華麗で芸術的な木箱作りがあるが、私がしてきたのは“もっと身近で使える木箱作り”。カードケース(写真:上)は名刺を入れる箱と言えるが、留め具とちょうつがいも木製。意外と丈夫で、20年以上も愛用している人がいる。世界中で木材が枯渇している状況の中、家具作りの端材のような木を使って、その人独自の小さな木箱を作る仕事にはまだまだ可能性があると思っている。これから木工を目指す世界中の人に「木箱作り」を薦めたいと考え、日々SNSに製作工程を投稿している。
「六角茶筒」。ふたを開くと、うちぶたの上に折り畳みさじが乗っている。白い内箱は取り外せて、戻す時に空気の抵抗でスーッと落ちていく。
「木片」。ちょうつがいが内蔵されていて、ふたを閉じるとただの木のブロックに見える箱。
ギャラリー紹介/craft gallery KIMAMA 旭川市東旭川町東桜岡166-9 ☎0166-36-5636 ●営金・土・日のみオープン
※不定休あり。要電話予約。詳しくは下記リンクからご覧ください。
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クラフト&デザイン タンノ
【HP】 www.tannoworks.com
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文・写真/丹野 則雄
クラフト&デザイン タンノ
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