北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


大槻みどり(富良野・カフェ経営)*富良野をごくごく、クラフトビール

 「ビールを飲むくらいならコーラを飲みたい」。そんな私だったが、ある日の旅先で飲んだ地元のクラフトビールのおいしさに感激し、それ以来、行く先々でクラフトビールを探すのが楽しみのひとつになった。

 日本では無免許でビールを作ることは違法だが、アメリカやイギリス、ベルギーなど、家庭での醸造が可能な国では、みんな気軽にいろいろなビールを作っているそうだ。各家庭の味があって、うまくできたら友達やご近所さんにお裾分け。これは日本の漬物文化によく似ている。ぬか漬け、みそ漬け、わさび漬け…。漬物にさまざまな種類があるように、ピルスナー、スタウト、IPA…ビールにもさまざまなスタイルがある。

 また、大抵の野菜が漬物にできるように、大抵の素材はビールにもできる。その奥深さに、どんどんひかれていった。

 今年の春、クラフトビール好きな仲間と「ごくごくビール」という会社を設立した。富良野で採れた恵みを、素材を生かしたビールスタイルでプロデュース。自分の畑で栽培したホップやベリー、ラベンダーのほか、近隣の生産者さんのイチゴやはちみつなどを使い、これまで6種類のビールを発売した。無名の小さなブランドだが、旅先での私のように、今日もクラフトビール好きな人がちゃんと見つけてくれるのがうれしい。

(2026年10月19日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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