「カムイのうた」完成祝う＊知里幸恵の生涯描く＊東川・旭川で試写会＊１１月２３日から道内上映

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　【東川、旭川】明治・大正期のアイヌ文化伝承者、知里幸恵（１９０３～２２年）の生涯を描いた映画「カムイのうた」完成記念試写会が９月１０日、作品を企画・製作協力した東川町と、旭川市でそれぞれ開かれた。旭川市内など道内各地の映画館で１１月２３日から先行上映する。

　映画は２０２２年７月から２３年１月にかけて東川周辺や札幌市などで撮影した。

　菅原浩志監督は、東川町の町複合交流施設「せんとぴゅあⅠ」で開かれた試写会で「エキストラやボランティアなど町民の協力がなければ成立しなかった」と感謝した。その後、旭川市内の映画館で行われた試写会では「一人でも多くの人がこの映画を見て、育ててほしい」と語った。

　主人公の叔母役を演じた歌手で俳優の島田歌穂さんも両会場で登壇した。作中でユカㇻ（神謡）を歌ったことに触れ「プレッシャーだったが、勉強して精いっぱい演じた。この映画は私の生涯で大きな挑戦と宝物になった」と振り返った。

　試写会は９月１３日に札幌市で、知里の命日である同１８日には出身地の登別市でも開かれる。両日とも無料。詳細は作品の公式サイトから。道内での先行上映後の来年１月以降、全国の映画館で上映する。（和泉優大）
　

【写真説明】映画「カムイのうた」を披露した完成記念試写会であいさつする菅原浩志監督（左端）ら＝９月１０日、東川町（西野正史撮影）
（２０２３年９月１１日掲載）

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。