北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


千本ネギ 香り良し*比布で出荷盛ん


 【比布】冬に収穫できる比布特産の希少な千本ネギの出荷が、比布町内でピークを迎えている。秋まで畑で株を栽培することで根にたっぷり栄養を蓄えさせ、加温したハウス内で育てた新芽を収穫する。今年は11戸が10トンを出荷予定だ。

 春に植えた1株から、収穫する新芽の部分が30本以上に増えるのが名前の由来。昨年12月に雪の下から掘り起こした株をハウスに移植した。ハウス内は電熱線で優しく加温し、35センチほどまで芽を成長させる。

 50アールで栽培する佐藤孝夫さん(67)は「今年も手間がかかった分、味も香りも上出来。生で食べると辛いが、加熱すると甘いので鍋や酢みそあえがお勧め」と話す。ハウスでは年明けから、薄皮をむいて丁寧に水洗いし、袋詰めする作業を本格化させている。

 千本ネギは「旬の彩り。」のブランド名で出荷し、旭川近郊のスーパーで3月末まで販売。昨年はテレビ番組「マツコの知らない世界」で紹介され、ふるさと納税の返礼品としても人気を集めた。
(小林史明)
 
【写真説明】出荷される比布町特産の千本ネギ。ハウスでは皮むきや水洗い作業で大忙しだ(宮永春希撮影)
(2023年1月21日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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