北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


柔らかなペンの軌跡 魅了*江口寿史展開幕*来場者前に実演(7/11)


 

 道立旭川美術館で7月10日に開幕した「江口寿史イラストレーション展 彼女」(北海道新聞社など主催)で、江口寿史さん(65)が来場者を前に作品を描く企画「ライブドローイング」が始まった。丁寧にペンを動かす江口さんの姿に、ファンは引き込まれた。(望月悠希)

 ライブドローイングは、展示品だけではなく、描き上げる過程も知って楽しんでもらおうと企画された。180センチ四方の白いキャンバスに江口さんが2日かけて絵を描くもので、完成した作品は会場で展示される。

 作品の題材は自分自身の耳に触れる女性の顔で、初日は江口さんが下絵を元にマジックを使って描き始めた。時折キャンバスから後ろに下がって全体を見て、じっくりと線を入れていった。来場者に話しかけるなど交流しながら進めた。

 江口さんは「描いている途中で失敗をしたりもするが、それを含めてエンターテイメントとして楽しんでほしい」と笑う。

 この日、会場には約400人が訪れた。企画や展示を見た市内在住の主婦阿部絵美さん(58)は「柔らかい線が印象的だった。チャンスがあれば完成品を見に来たい」と話した。会社員の堂仏準さん(49)は「線の強弱や慣れた手つきなどさすがプロ」とうなった。

 ライブドローイングは動画投稿サイト、ユーチューブの「北海道新聞 動画ニュース」チャンネルでも中継した。

 

【写真説明】「江口寿史イラストレーション展 彼女」のイベントで、来場者からの質問に答えながらキャンバスに作品を描く江口さん(西野正史撮影)

(2021年7月11日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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