北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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動物と、人と、しあわせと。

獣医師、動物看護師、しつけインストラクター、動物病院従事者が中心となって、専門的視点に立って、人と動物の愛を護る活動をするNPO手と手の森と旭川市動物愛護センター『あにまある』からお届けする動物と人とのお話です。


vol. 087 理想を押しつけていませんか?


 

 理想の犬に育てたい!そう考えるのが飼い主ゴコロ。しかし、しつけにおいて理想を追い求め過ぎてしまうと、飼い主さんにも愛犬にもストレスがたまり息切れしてしまうかもしれません。それであるなら、しつけにおいて妥協点を見つけることもひとつの選択肢です。

 

 例え理想のしつけができていなくても、家庭犬として問題ないしつけができていれば生活に不自由はないはずです。ならば『理想の犬として合格』を目指してお互いにストレスを感じながら過ごすよりも、『家庭犬として合格』を目指してストレスフリーな楽しい毎日を送れる方が良いと思いませんか?

 

 家庭犬は『人間社会のルールとマナーを守れて周りに迷惑をかけずに、また犬自身がストレスが少ない状況で人間と快適に暮らすこと』が基本になります。つまりこれらをクリアできていれば家庭犬として合格なのです。このレベルならば、飼い主さんがある程度妥協することも必要だと考えてみてはどうでしょうか? そうすることでお互い楽になりますし、満足度も高くなるはずです。

 

 とはいえ、一緒に暮らす中で生活の維持が難しいような場合は妥協はNG!お悩みの方はぜひ早めに専門家の知恵を借りることをお薦めします。

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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