北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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北極星

道北各界で活躍する皆さんによるエッセーコーナーです。 2020年3月までの記事はこちら


石川千賀男(旭川・公益財団法人理事長)*気候危機は自分自身の問題

 昨年9月、世界気象機関(WMO)は「世界の過去5年間の平均気温が観測史上もっとも高い」とする報告書をまとめ、二酸化炭素(CO2)削減の対策強化が必要との警告を発しました。
 同月、ニューヨークで開催された国連気候行動サミットでは、当時16歳のスウェーデン少女グレタ・トゥンベリさんが、各国首脳を前に訴えました。「人々は苦しんでいる。人々は死んでいる。生態系は崩壊しつつある。私たちは大量絶滅の始まりにいる」
 この演説を聞き、世界の若者が立ち上がり、「気候危機」への認識が一気に広がりました。世界各地は厳しい状況にあります。地球温暖化や大気汚染が進み、海水温の上昇で大型台風が増えています。豪雨や干ばつ、猛暑、高潮に苦しむ地域も少なくありません。
 気候変動は農作物の品質や収穫に悪影響を及ぼし、人々の生活をも奪ってしまいます。単なる気象問題の段階は過ぎ、社会やビジネスの在り方を変えなければ、解決できない段階に入っていると感じます。
 欧州には気候変動を「自分自身の問題」として捉え、対策を行う国もあると聞きます。日本でも一人一人が気候変動に関心を持ち、真剣に学んだ上で「脱炭素社会」に向けて行動することが、今の最重要課題ではないでしょうか。
 
(2020年11月23日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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