北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ちょっと骨のある話


くぼみにお供えするものとして正しいのはどれでしょう?


Q.下の写真のくぼみにお供えするものとして正しいのはA~Cのどれでしょう?

 

 

普段は静かな墓地も、お盆と彼岸には、掃除用具や水、線香、ろうそく、供物などを手にしたお参りの人でにぎわいます。墓石の花立ての間にくぼみがありますが、そこは「水鉢」といい、水をお供えするのが正しい使い方です。

 

間違ってお線香や食べ物を供えていた方も多いでしょうが、お参りに来てくれた子孫に腹を立てるご先祖様などいらっしゃらないでしょうから、ご安心を。

 

墓石の上から水をかけるご家庭もありますが、宗派によって作法に違いがあるようです。

 

お供物は傷みますし、カラスやキツネなどを呼ぶことになりますから必ず持ち帰りましょう。缶飲料のタブを開けて置いていくのは厳禁です。カラスがタブをくわえて持ちあげ、途中で落下させることがあり大変危険です。ガラスの容器も置かないほうがいいでしょう。

 

また供花は、菊などの茎の硬いものがお勧めです。洋花の柔らかい茎だと水が腐って花の持ちが悪くなり、暑い時期には悪臭がすることさえあります。

 

仏花セットを使うときは、花根本の葉を落とし、輪ゴムを外すと花の持ちがよくなります。

 

豪華な花束によく使われるカサブランカ(ユリ)は、花粉の橙色が墓石に染みつくことがあります。オシベを全て取り、つぼみにも注意しましょう。

 

お盆の納骨堂は混み合います。くれぐれも新型コロナウイルス感染症の予防を心がけましょう。

 
 
 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表、北海道消費者協会非常勤講師を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
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※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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