北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

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Vol.852 ダイニング シェーブル

ホテルで腕を磨いた八木オーナー。気軽に来てほしいとカジュアルなメニューを揃えるが、盛り付けの美しさはホテルクオリティーだ。写真は“とろとろオムシチュー”。

 

ビーフシチューとオムライスのマリアージュ

とろとろオムシチュー

 

 中富良野町の市街地に魅力的なカジュアルダイニングがある。横浜出身の八木健輔さんと敬子夫人が切り盛りする「ダイニング シェーブル」だ。「シェーブル」とはフランス語で〈ヤギ〉を意味する。「店名がなぜ〈ヤギ〉なんですか?」と伺うと、「名字が八木なので」と八木オーナー。思わず吹き出してしまった。

 

 それはさておき、「シェーブル」で外せないのが“とろとろオムシチュー(1,180円)”だ。卵2個でふわふわに仕上げた卵は期待を裏切らないトロリとした半熟で、その中に盛り付けられたバターライスとの相性が実にいい。卵の上にのった一口サイズの牛バラ肉は噛まずとも口の中でハラリと崩れてゆくほど軟らかく煮込まれている。牛のうま味を引き出した甘さ控えめなデミグラスソースは、ふわトロ卵のおいしさを後押ししてくれる気品を感じる味わい。

 

 “本日のセット(1,250円)”も質が高い。この日は“人参のポタージュと若鶏のコートレット(自家製パンかライス、サラダ付)”。“コートレット”はフレンチのカツレツで、新鮮な道産鶏を使っているため、味付けは塩コショウとシンプルでも十分味わい深い。地元農家産が使われる夏期シーズンの野菜はおいしさもひとしおだ。ピザは前日予約でテイクアウト可。

 

肉料理がメインの“本日のセット”

 

 横浜出身で、大好きな北海道に移住し、富良野のホテルのコース料理で腕を磨いた八木オーナー。気軽に食べてほしいとカジュアルな料理を提供しているが、デミグラスソースの質の高さからは積み重ねた歴史と汗が感じられた。

 

無垢材壁が印象的な店舗

 

 

ダイニング シェーブル

空知郡中富良野町南町7-35

 

 

TEL(0167)44-4966
【時間】ランチ11:30~15:00(LO14:30)・ディナー18:00~21:00(LO20:00)
【定休日】月曜日
●12席●禁煙●無料公共P有

 


ミニぐるめ君のつぶやき

最近見つけにくいはぐれカフェなるものが増え、郊外で店探しを心がけているため、市街地にある店舗は盲点だった。逆に住宅が近いことから町民に愛される「まちの洋食屋さん」といったところだ。こんな店が暮らしを豊かにしてくれる。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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