北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ちょっと骨のある話


自宅で遺骨を供養することをなんと言うでしょう?

Q.自宅で遺骨を供養することをなんと言うでしょう?

 
 

【A】手抜き供養
【B】手元供養

 

 「墓地・埋葬等に関する法律」には、遺骨を埋葬できるのは墓地のみであると定められています。しかし、必ず埋葬しなければいけないということではなく、祭祀承継者が供養を目的に自宅で遺骨を保有することは、全く問題ありません。
 

 自宅において遺骨を供養することを「手元供養」と言います。故人への想いを大切にし、ご遺骨を身近に置く供養の方法で、もちろん手抜きなどではありません。ここ数年で、都会を中心に一気に注目を集め、特に女性からの人気が高まっています。
 

 手元供養は、墓や納骨堂に比べて費用がかからず、いつでもお参りができ、故人を身近に感じられるのが特長です。大きな仏壇でなく、コンパクトな形が好まれています。遺骨をパウダー状にすればさらに小さく衛生的に収納でき、置く場所を選ばないのも人気の理由のようです。
 

 従来の本尊を祀った仏壇の引き出しに収める方法から、故人をメインにして遺骨、遺影だけでなくゆかりの品をディスプレイするものまで様々です。
 

 
 手元供養を利用する方で、自分が存命の間は、配偶者の遺骨と遺影を老人施設にも持っていきたい。自分が亡くなってから一緒に合葬や散骨を、と考える方が多いようです。近年は、墓や納骨堂も継承されないケースが増えているので、遺骨の終着駅を決めておくのは手元供養だけでなく、どの場合でも必要です。
 
 

合同会社 颯葬 代表 森 裕子さん

終活相談ネットワーク主宰。札幌消費者協会「イキイキ終活研究会」副代表を務める。

【制作協力】 合同会社 颯葬(さっそう)

●住所 旭川市神楽岡2条 5丁目5-5
●電話 0166-66-1719
http://sassoureiwa01.wixsite.com/sassou

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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