北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

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Vol.777 吉原農場

12月から2月末まで収穫できる“雪アスパラ”。調理をするとグリーンは柔らかく、ホワイトはシャキシャキした歯触りがある。


寒さが甘さを引き出す冬アスパラ
雪アスパラ

 

東川の「ちば食堂(東川町南町1丁目6-2)」で、
「アスパラとホタテの土鍋ご飯」をいただいた。
アスパラがほんのり甘く、
春を感じる独特の風味が心の中にまで広がってゆく。

アスパラの旬は春だ。
産地を伺うと東神楽町だという。
生産者は「吉原農場」で、
“雪アスパラ”のブランド名で冬期栽培をしているそうだ。
栽培方法にも興味が湧き、早速農場を訪ねてみた。

 

“雪アスパラ”を観察する吉原さん

アスパラの栽培は種から育て、
2年間路地で成長した根を秋にハウス内に定植し、
土の中に熱線を埋設することで地熱を確保している。
加温しているとはいえハウス内の気温は低く、
寒さに耐えるために甘くなるのだという。

アスパラの種類はグリーンとホワイトの2種類。
栽培方法の違いは、グリーンは光を通す
保温シートがかけられているのに対し、
ホワイトは遮光シートで覆い、光合成を防ぎ緑化を抑えている。
栽培を担当しているのは「吉原農場」の
4代目となる吉原康弘さんご夫婦。

“雪アスパラ”の栽培は今年で3年目。
始めたきっかけは飲食店から
「冬の目玉になるような北海道らしい野菜が欲しい」
との要望があったことだという。
現在、東川の「ちば食堂」をはじめ
東神楽の「手打ちそばまる」、
旭川の「エスペリオ」など、
7軒の飲食店でも使われている。
また利用していただける飲食店を募集中とのことだ。
収穫期間は12月から2月末まで。

小売店には卸していないため、飲食店以外の方はウェブページ
https://yoshiharafarm.com/)からのお取り寄せとなる。
価格はグリーン、ホワイト共に1kg4,644円(送料別)。

 

「ちば食堂」のアスパラ料理

 

吉原農場

上川郡東神楽町南13号右1-3

TEL.090-2879-1174
【時間】9:00〜17:00
【定休日】なし
※お取り寄せはウェブページから
https://yoshiharafarm.com/

 


ミニぐるめ君のつぶやき

本格的な冬が始まり、道民にとっては寒さと向き合う辛抱の季節だ。そんな時に春の風味をいただくと、一瞬冬を忘れてしまう。心の息継ぎとでも言おうか、そんな幸せな気持ちに包まれた“雪アスパラ”だった。

【ミニぐるめ君ブログ】

http://blogs.yahoo.co.jp/ipponmatu_umare

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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