北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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おいしいものしか食べたくない!

道新「ななかまど」の編集にかかわる、空腹スタッフがお勧めするグルメコーナー。セレクトする条件は「おいしい」こと。 ※個人差がありますのでご了承を。不定期掲載します。


file.03 江戸の粋な食べ物 東京・深川食彩 一穂(いっすい)の「あさりの佃煮」

 

昨年のこのコーナー初回で紹介したのが、食べマルシェで出店している一穂の「深川めし」。お食べいただいたでしょうか?今年も出店されるとのこと(※詳しくは9月7日号のななかまどに挟み込みの公式ガイドマップを参照くださいね)。まだの方はぜひ会場でお試しください。

その一穂で買える「あさりの佃煮」のご紹介です。
「深川めし」は忙しい漁師や職人が手軽に食べられる“賄いめし”。佃煮はというと、江戸時代は新鮮な白身魚が幕府献上品で、残った雑魚などを長期保存でき、カロリーもあるという庶民の食べ物として醤油で煮込んだものがルーツだそう。

もっと過去をたどると、大阪の佃村(現在の大阪府西淀区佃町)の漁師たちが江戸に移り住んだのが背景。織田信長が明智光秀の謀反によって倒れたころ、徳川家康はその佃村に居て、岡崎城に逃れるために、佃村の漁師がその兵糧として献上したのがはじまり。
もらった家康が必死に脱出を試み、「無事岡崎城にたどり着いたのは、佃煮のおかげ」ととても喜び、江戸でも食べたいと漁師を江戸に呼んで作りはじめたのが東京の佃。

という歴史の話を聞くと、食べると元気がでますよね。お店によって独特な味付けが特徴ですが、老舗「一穂」の佃煮が、チャキチャキの江戸っ子で、店主の大山さんから買えるのも気分が良いですよ。 お試しあれ!(46歳の童顔)

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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