北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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サラリーマンのつぶやき

サラリーマンが、ぼそっとつぶやきます。


サラリーマンのつぶやき 34言目

人に叱られるのは気が滅入ります。50歳を超えた今でも上司や先輩から叱られる時は、嫌な気分になります。

 

中学生の頃だったでしょうか、学校の先生がクラス全体に「叱られる君達は辛いかもしれないが、叱る私はもっと辛いのだ」と言われていたことを思い出します。社会人になり、後輩を注意した時や、家庭で子供を叱る時に先生の言葉を実感します。確かに人を叱るのも辛いですね。

筋が通っている仕事ばかりではないし、そもそも無理難題で叱責される事もあるのがサラリーマン社会。相手によっては怒りをのみ込み、頭を下げなきゃいけない場合もあります。

「自分のために叱ってくれている」と思えるようになったのは恥ずかしながら最近のことです。やっと大人に近づいたという証明でしょうか。以前は相手が正論でも反論したり、非礼な態度をとったり。深く反省しています。

最近はハラスメントに対して厳しい社会。ハラスメント講習の受講が必須になりつつあるくらいですから、不条理なことは少し減ってきているのでしょうか。

 

そんな時代ですので、後輩が早く一人前になってほしくて以前はつい怒鳴っていましたが、今では自分で一呼吸置いて、冷静に何が間違っているのかを説明しています。伝わるだろうかと不安を感じつつも、同じミスを繰り返さない後輩の仕事ぶりを見て、少しずつ成長してくれていると目を細めてしまいます。

 

社会人になりたての頃、先輩・上司は部下に対して叱るというより、怒鳴っていました。それは正しいとか間違っているとか、パワハラと言われないためとかでもなく、人と人の関係をうまく保つことが何より大切で、伝え方って重要だと実感しています。

個人だけではなく、組織や国家間でも同じことが言えるんだと、上司から叱られてぼんやり考えていました。

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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