北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


大雪山系 冬の使者


 【旭岳温泉、層雲峡】道内最高峰の大雪山系旭岳(上川管内東川町、2291メートル)で10月3日、初冠雪が確認され、山肌はうっすら雪化粧した。大雪山系黒岳(上川管内上川町、1984メートル)でも、大雪山層雲峡・黒岳ロープウェイを運行するりんゆう観光が初冠雪を発表した。

 旭川地方気象台によると、上空に11月上旬並みの寒気が入り込み、標高の高い所で雨が雪に変わった。ただ、この日は、旭川市内にある気象台から目視で降雪を確認できず、同気象台が旭岳で初冠雪を観測したと発表したのは翌4日になった。平年の9月25日より9日遅く、昨年より1日早かった。

 旭岳ロープウェイ姿見駅付近は3日朝、悪天候で視界が悪い状態で、ロープウエーも強風のため一時運行を見合わせた。親族と訪れた東京都の清水輝明さん(70)は「紅葉の撮影を目当てに始発のロープウエーで上がって来たが、まさかの雪でびっくりしました」と話した。雪で足元が悪いため、安全を考えて散策を諦めるという。

 りんゆう観光によると、黒岳では3日早朝、スタッフが7合目から山頂付近で積雪を確認した。例年、初冠雪は9月下旬から10月上旬で、昨年は10月5日だった。(後藤耕作、西野正史)
 
【写真説明】うっすらと雪が積もった旭岳ロープウェイ姿見駅付近=10月3日午前8時すぎ(西野正史撮影)
(2023年10月4日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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