今週の一枚
旭川ゆかり2投手 ドラフト指名*旭実・田中「信じて待った」/大阪桐蔭・松浦「夢の球団光栄」
プロ野球のドラフト会議で10月11日、旭川実業高の田中楓基投手(18)が千葉ロッテから育成1位、大阪桐蔭高の松浦慶斗投手(18)=旭川市立明星中出=が北海道日本ハムから7位指名を受けた。旭川市の野球少年団で白球を追った2人がプロへの扉を開いた。
田中投手は校内で同期の3年生に見守られ、中継を見ながら指名を待った。名前が呼ばれると大きな拍手に包まれ、田中投手は「(指名の)可能性を信じて待った。指名されて良かった」と笑顔がはじけた。
最速150キロの直球とキレのあるスライダーが武器の本格派右腕。昨秋の全道大会決勝では1失点完投し、チームの準優勝に貢献した。最後の夏の北北海道大会は初戦で敗戦。田中投手は「3年間、甲子園に出場できなかった悔しさをバネにプロの世界で頑張りたい」と意気込みを語った。
松浦投手は宮城県出身。小中と旭川で育ち、旭川市立明星中時に全国8強。日本一を目指し、大阪桐蔭高に進学し、最速150キロの快速球を投げる本格派左腕に成長した。松浦投手は指名後の記者会見で「(日本ハムは)自分もプロになる、という夢をもらった球団。指名されてすごく光栄」と涙を拭った。
田中投手と松浦投手は旭川市内の新富野球少年団のチームメートだった。田中投手は「早く投げ合いたい」と言い、松浦投手は「絶対に負けたくない気持ちがある」と新たなステージでの対戦を思い描いている。
(相武大輝、武田亮一)
【写真説明】育成ドラフトで千葉ロッテに1位指名され、3年生のチームメートに祝福され笑顔をみせる旭実の田中投手(宮永春希撮影)
(2021年10月14日掲載)
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