北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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BOOKS PICK UP

本屋さんが選ぶ、オススメ書籍情報!


ブックス ピック アップ


 

暖かな日差しに涼しい風が混じり、日の入りもすっかり早くなりました。せっかくの読書の秋、おうち時間を有効に使って読書に親しむのもいいかもしれません。今回のBooks Pick Upは秋の拡大版。3つのテーマに分けて本をご紹介。「ティータイム」ではカフェにまつわるやさしい物語を、「癒やし・笑い」では笑顔がこぼれる作品集とエッセイを、「家族」では心に響く3作品をピックアップ。家の外より本の中、想像の世界へ出かけませんか?

 

 

ティータイムのお供に

【左】月曜日の抹茶カフェ 
青山 美智子 宝島社 1,500円(税込)

【右】木曜日にはココアを 
青山 美智子 宝島社 704円(税込)

 

こちらは人間の営む小さな喫茶店「マーブル・カフェ」で起こる12編の心が温まる連作短編集です。わたしたちは、気がつかないうちに誰かを救っているのかもしれません。川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。わたしたちが起こしたなにげない出来事がつながっていき、一体何が起こるのでしょうか。「マーブル・カフェ」の一杯から始まる12編の連作短編集。読み終わった後、あなたの心もきっと救われる優しい物語です。

 

 

【左】満月珈琲店
桜田 千尋・望月 麻衣 KADOKAWA 1,540円(税込)

【中】満月珈琲店の星詠み 
望月 麻衣・桜田 千尋 文藝春秋 737円(税込)

【右】満月珈琲店の星詠み~本当の願いごと~ 
望月 麻衣・桜田 千尋 文藝春秋 737円(税込)

 

満月の夜にだけ開く不思議な珈琲店は、優しい猫の店主が極上のコーヒーとスイーツ、そして占星術で運命を読む「星詠み」で疲れた人々をおもてなしします。「満月バターのホットケーキ」「星屑ブレンドのアイスコーヒー」などメニューが想像力をかき立てるネーミングと、見ているだけで美味しそうでたまらなくなる素敵なイラストが満載です。イラストから着想を得た作家望月麻衣の書き下ろし小説第1弾、第2弾に加えて、10月1日にはこのメニューをおうちで再現できるレシピ帖も発売されます。おうち時間のティータイムがますます楽しくなりそうです。

 

 

癒し・笑いを求める人に

葉っぱ切り絵コレクション
いつでも君のそばにいる
小さなちいさな優しい世界
リト@葉っぱ切り絵 講談社 1,430円(税込)

 

空にすかして撮影された葉っぱ切り絵。その精巧さは驚くばかりでなく、見る人の心を揺さぶり、想像力を喚起する物語が、小さな1枚の葉っぱの上に広がっている……。それが、リトさんの葉っぱ切り絵です。一枚一枚の切り絵とショートストーリーが織りなすファンタジーの世界をお楽しみください。

 

 

老いの福袋
樋口 恵子 中央公論新社 1,540円(税込)

 

いくつになっても元気なヒグチさんは、いつでもどこでも知恵とユーモアを忘れず楽しんで過ごしています。そんな日常は初めてづくしの大冒険。トイレ閉じ込め事件から終活問題まで、人生100年時代を生きる人に「笑い」と「勇気」を与えるエッセイです。

 

 

“家族” に思いをはせたい時に

あんなに あんなに
ヨシタケ シンスケ ポプラ社 1,320円(税込)

 

昔こどもだったあなたも、これから大人になるあなたにも読んでほしい。あんなに欲しがってたのに、あんなに心配したのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。愛情があふれる、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本です。

 

 

そして、バトンは渡された
瀬尾 まいこ 文藝春秋 814円(税込)

 

大人の都合で何度も親が替わり、今は二十歳差の“父”と暮らす高校生の優子。だけど、いつも出会う家族皆から愛情を注がれていた。そんな彼女が伴侶を持つとき。身近な人が愛おしくなる、心温まる物語。

 

 

かきあげ家族
中島たい子 光文社 1,760円(税込)

 

父親はスランプ中の老いた映画監督。そこへ次々出戻ってきた、いい年の個性的な子供たち。図らずも一家集結したところで、家宝の脚本がなくなる事件が発生。家族という一番身近で一番ふしぎ、そして一番大切な人たちが巻き起こす問題をコミカルにカラリと仕上げた一冊です。

 

 

 

制作協力:未来屋書店旭川駅前/旭川市宮下通7丁目2-5イオンモール旭川駅前3階/TEL:0166-21-8622

 

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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