北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


はや出来秋*東川で稲刈り


 【東川】道内有数の米どころ、上川管内東川町で9月2日、稲刈りが始まった。東川米は2012年、道産米で初めて特許庁の地域団体商標(地域ブランド)に登録されたブランド米。今年も農家が満を持して刈り取った。

 東川町は大雪山系旭岳(2291メートル)の麓にある忠別ダムからいち早く農業用水が流れ、上川管内では田植えと稲刈りが最も早い。

 高橋農園では2日、黄金色に実った「ゆめぴりか」をコンバインで次々に刈り取っていった。猛暑だった昨年より10日遅いが、収穫時期は平年並み。高橋豊代表(49)は「ゆめぴりかは粘りがあり、食味も良い。新米は水分の量が多いので、水を少なめにして炊けばおいしくなる」と話した。

 東川町農協によると、今年は町内で121戸が2070ヘクタールを作付け。生産量は約1万2千トンを見込み、新米は10月上旬から札幌や旭川のスーパーなどに並ぶ。

 農林水産省北海道農政事務所によると、昨年の道産米の作付面積は9万6100ヘクタールで、空知管内が4万1500ヘクタール、上川管内が2万7800ヘクタールと両管内で7割を占めた。(小林史明)

  
【写真説明】コンバインで勢いよく刈り取られる黄金色の稲穂=9月2日、東川町(西野正史撮影)
(2022年9月4日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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