北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

旭山動物園わくわく日記

全国的な人気を呼ぶ旭川市旭山動物園の話題やイベント、裏話などを紹介します。 旭山動物園ガイドとしてもお楽しみいただけます。 2020年3月までの記事はこちら


新しいヤギとヒツジ 仲間入り*第2こども牧場 にぎやか

 子どもたちに「いのち」の大切さを伝えようと、2006年に完成した「第2こども牧場」は、今年で15年を迎えました。今まで牧場を支えてきたヤギやヒツジは今年の春までにいのちを終え、広い放飼場はとても寂しくなっていました。

 春の夏季開園に合わせ、新規個体の導入を検討した結果、第2こども牧場には5頭の新しい仲間を迎え入れることができました。ヒツジが2頭、ヤギが3頭で、18年のブタ以来の新規個体となり、頭数が一気に増えたことでとてもにぎやかな第2こども牧場に戻りました。

 今回来園したのはヒツジ(サフォーク)のサン(雌7歳)とニコ(雌7歳)、ヤギのもみじ(雌9カ月)、よもぎ(雌10カ月)、こむぎ(雌3カ月)で、ヒツジ2頭は4月19日、ヤギ3頭は同30日にやってきました。

 ヤギ3頭の来園は開園期間中だったのですが、来園したばかりということと、まだ体が小さいため、他のヤギやヒツジとの同居を慎重に判断し、展示の練習をしている段階でした。そこへ新型コロナウイルス緊急事態宣言が発令され、皆さんにお披露目ができていないまま、臨時休園となってしまいました。

 休園中の約1カ月で同居訓練も終え、6月21日の開園で全頭展示することができて、やっとお披露目となりました。

 ヤギたちは今、放飼場にも慣れ、特に高さ約2メートルの橋の上を駆け回る姿や、放飼場を全力で走り回る姿など、ヤギらしさを見せてくれています。一方、ヒツジはというと、2頭一緒の行動をしたり、丘を駆け上がる姿など、ヒツジらしさを見せてくれています。また、来園者の皆さんにじっと触られている姿も見られるようになり、新しい環境に慣れてきています。

 今回5頭が来園したことで、ヤギとヒツジのそれぞれの行動の違いを、今までより観察しやすくなりました。また、若いヤギ3頭は日々成長しており、特に、こむぎは成長が早いので、彼女たちの成長も温かく見守ってもらえればと思います。
(こども牧場担当・佐賀真一)

 

【写真説明】第2こども牧場に来園したヤギ

(2021年7月4日掲載)
 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


GO TOP