北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


雪中日本酒 お目覚め*高砂酒造が取り出し*美瑛 (3/27)

 【美瑛】旭川市の高砂酒造は3月25日、町内新星の丘陵地の雪中タンクで約3カ月間、低温熟成させた日本酒の取り出し作業を行った。今季は雪が多く、安定した環境で十分な期間が取れたことで、まろやかで飲みやすく仕上がったという。
 雪中貯蔵は1997年から毎年実施。雪に埋めたタンク内は氷点下2度前後に保たれる。今季は高さ約3メートルのタンク2基に道産酒米を使った新酒を貯蔵し、昨年12月26日に雪で覆った。
 この日は社員10人がスコップで雪の中からタンクを掘り出した。試飲した杜氏(とうじ)の森本良久製造部長(52)は「辛口できりっとした味わいはそのままに、口当たり良く変わった」と話す。
 酒米・彗星(すいせい)を使った「純米酒 大雪 雪中貯蔵」(720ミリリットル、1375円)は4月23日から夏季限定で9千本販売する。酒米・吟風を使った「純米吟醸酒 大雪 雪中貯蔵」(720ミリリットル、1980円)は、昨季分の出荷が終わり次第、新酒を出荷する。(山口真理絵)

【写真説明】雪の中から掘り出したタンクの酒をくみ、味を確かめる高砂酒造の社員ら(諸橋弘平撮影)
(2021年3月27日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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