北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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今週の一枚


ようやく新酒 新年の酒林*旭川・男山*仕込み作業遅れで(1/5)

 新酒の季節を告げる杉玉「酒林(さかばやし)」が1月4日、旭川市の酒造会社「男山」敷地内の男山酒造り資料館(永山2の7)入り口で付け替えられた。この日から同館限定の新酒の販売が始まり、早速購入した来館者らはスマートフォンなどで青々とした大玉を撮影していた。
 搾った酒がうまく熟成されるよう願いが込められた酒林は、直径約1メートル、重さ約50キロ。針金の骨組みに、秋田県産の杉の枝葉を差し込み、同社の酒造り職人「蔵人(くらびと)」がはさみを入れて球体に仕上げた。
 同社では1899年(明治32年)から続く11月の風物詩だが、昨年は新型コロナウイルスの影響で在庫が売れ残ったことから、本格的な仕込み作業が2カ月ほど遅れ、初めて年を越してからの付け替えとなった。同社は「仕込みは遅れても、例年と変わらず良いお酒が出来上がった」とPRしている。(前田健太)
 
【写真説明】熟成への願いが込められ、付け替えられた酒林(宮永春希撮影)

(2021年1月5日掲載)

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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