北海道新聞 旭川支社 + ななかまど

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ミニぐるめ情報

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vol. 869 ホッケの開き

道内の漁港で水揚げされた新鮮な生のホッケを手作業で加工した“ホッケの開き”。乾燥機を使わず脱水シートで水分を取り除いているため深いうま味が残っている。

 

 

生ホッケの魅力を引き出した手作りの逸品

ウェスタン パワーズ・鮮魚コーナー

 

商品を仕入れて販売するのがスーパーマーケットの営業スタイルだが、自社で製造している商品も少なくない。旭川市永山の「ウェスタン パワーズ」の鮮魚コーナーがこの秋から販売を始めた“ホッケの開き”もその一つだ。系列店の「スーパーアークス東光店」で販売され人気を呼んでいた商品だったが、加工担当の谷マネージャーが「ウェスタン パワーズ」に移動したことを機に、同店でも加工、販売をスタートしたという。

 

この“ホッケの開き(2枚398円~498円)”は、一般的なものと比べ身のしっとり感と味の濃さが全く違う。市場に出回っている“ホッケの開き”は冷凍原料を使ったり、加工後冷凍して流通するものが多いが、同店では羅臼や積丹などで水揚げされた生ホッケを使い、加工後も冷凍せずに販売しているため、みずみずしさが保たれているのだ。加工方法も独特で、専用の脱水シートに3日間包み余分な水分を取り除くピチットシート干し製法を採用している。専用の乾燥機で干すものに比べて、うま味が抜けにくいのだという。さらに中骨が外されているので食べやすいのも大きな魅力だ。道内の漁港で水揚げされた魚介類は、流通システムの発達により翌日の早朝には旭川の流通団地の市場に届けられている。この“ホッケの開き”は旭川の地域性を生かした魅力的な加工品と言えるだろう。道産の“イナダの開き”、“あぶらこ半身”、“ギンガレイの切り身干し”の他、青森産の“開きサバ”も日により並ぶ。

 

自家製の干物が並ぶ店内

 

1枚ずつ手作りしたこだわりの“ホッケの開き”で、旭川の地域性をぜひとも満喫してほしい。

 

店舗全景

 

 

ウェスタンパワーズ 鮮魚コーナー

旭川市永山12条3丁目2-4

TEL(0166)47-9111
【時間】9:30~21:00・金・土・日9:00~21:00
【休み】無休
●共有パーキング使用
※入店はマスク着用で

 

 


ミニぐるめ君のつぶやき

旭川は内陸にありながら流通システムが充実しているため、道内で水揚げされた魚介類が新鮮な状態で手に入るという特徴がある。そんな地域性を生かしてゆくことも旭川の大きな課題の一つだと思う。

【ミニぐるめ君ブログ】

https://ameblo.jp/ipponmatu-umare

 

 

※掲載情報は、取材当時のものです。閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、予めご了承ください。


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